非英語国家ユーザー向け・macOS版LTspiceの罠

気をつけるべきこと

経由するフォルダと編集するファイルの全ての名前に非ASCII文字を使わない

絶対パスが全てASCIIで表記できるようにしましょう 一度閉じれば二度と開けなくなるどころか上書き保存すらできなくなるまであります 必ずちゃんと純粋なASCIIを使いましょう

検証環境

検証言語

原因(妄想)

ファイル指定用のスクリプトがASCIIのみ対応しているせい

でもなぜか「Save as...(=別名で保存)」だけはできちゃいます そのせいでこの罠に気づくのに3時間もかかった,悔しいです

エイリアスはどうか

ファイルを呼び出すだけならエイリアス名は全く関係ないようです (その場合は絶対パスを取得するだろうし,LTspiceもわざわざエイリアスは使わないと思います)

が,LTspice内の動作として扱うパスの表記に日本語を使うとどうなるかは未検証です,が多分ダメだと思います

日本語化パッチについて

2020年度版がなさそうだし本体のスクリプトまでカバーできるかどうかもわからないし日本語で無理にやりたい理由もないので,私は導入するのはやめておきます

その他 雑記

macOS版での「μ」

デフォルトで既に「μ」は「u」で入力できるようになっているしちゃんと「μ」で表示されます Windows版と違い設定は不要です(Windows版は全く知りませんが)

macOS版で解析実行

「右クリ」→「Draw」→「Spice Directive」→「(コマンド) (引数1[ 引数2 引数3 ...])」→「左クリ(配置)」 これでコマンドを埋め込んでRunすると実行されます Windows版のウィンドウから検索みたいな便利機能はないんですね 解析コマンドはggったら色んなサイトに載ってると思います

macOS版で素材の参照ファイル指定

色々方法があるっぽいですが 「右クリ」→「Draw」→「Spice Directive」→「.lib (ファイルのパス)」→「左クリ(配置)」 とかで呼び出せるらしいです デフォルトパーツとかだとUser/(username)/Documents/LTspiceApplications/LTspice/Resourcesから勝手に探してくれるっぽいです 今じゃmacOSが堅すぎてユーザーがそこら辺を弄れなくなったからUser/(username)/Documentにオプションデータを入れて弄ってくださいませという感じでしょうか

権限はどうなっているの

LTSpiceに与えられる権限はUser/Documentsだけで,勝手にexamplesフォルダ(デモンストレーション用の回路?)を作るだけっぽいです それ以外は全てユーザーが逐次に動作させるので問題はないかと思われますが,examples消しても必ず復活してきます

LTSpiceのプロセス名が空欄

これは流石にどうにかして頂きたいなぁと思っています ちなみに「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」でもプロセス名が空欄です 検索除けかと思っちゃいました

Model Updateが必ずエラーを吐く

Error downloading release.log.gzと言われます SoftWare Updateで全部やるから死に機能になったしサーバーも落としたってことなんでしょうか